[メイン] まさ仮 : x5 3d6 #1 (3D6) > 15[6,4,5] > 15 #2 (3D6) > 9[3,2,4] > 9 #3 (3D6) > 8[3,4,1] > 8 #4 (3D6) > 9[1,3,5] > 9 #5 (3D6) > 11[6,2,3] > 11
[メイン] GM : 準備いいか教えろ
[メイン] ヴァネロペ : いつでも!
[メイン] GM : 出航だァ~~!!
[メイン] ヴァネロペ : レース開始だね!
[メイン]
GM :
[メイン]
GM :
[メイン] GM : 導入
[メイン]
GM :
[メイン]
GM :
[メイン]
GM :
ざあ、ざあ、と。フロントガラスを大粒の雨が叩く。ワイパーで横に払っても払っても、その数は一向に減る様子がない。
周囲は鬱蒼と生い茂る木々に囲まれている。辺りは薄暗く、もう少し経てば陽が完全に沈んでしまうだろう。できれば夜になる前に元の道に戻りたかったが、道なき道を指しているカーナビを見るに、どうやらそれは厳しそうだった。
[メイン]
GM :
蒸し暑い夏の夕方、あなたは雨の降る山道を車で走っていた。
どうやら曲がる箇所を間違えてしまったらしい。先ほどから現在地が分からず、携帯の電波も通じないような場所を進んでいる状況だ。
Uターンをできるスペースもないほど道が細いため、この先が整備された道路に繋がっていることを信じながら前進する。今のあなたにできることは、残念ながらそれくらいだった。
[メイン]
GM :
[メイン] GM : 暫く車を走らせていると、向こう側から歩いて来る男を1人見つけた。リュックを背負った彼は、マスクを着けているが比較的若い顔立ちのように思える。
[メイン] ヴァネロペ : カートをその男の前まで走らせてキキッと止まるね
[メイン] ヴァネロペ : 「あの~…もしかしてこの辺の人?」
[メイン] 男 : 男は項垂れた様子で歩いていたが、顔を上げる。
[メイン]
男 :
「ええ……」
こんな山中にカートに乗った少女が現れて目を擦る。
[メイン] ヴァネロペ : 気にせずに話を続けるよ
[メイン] ヴァネロペ : 「あたしちょっと迷っちゃったみたいで、道を知っていたら教えてもらえないかなって」
[メイン]
男 :
「ああ……」
疲れた顔をしながらも相槌を打って、
[メイン]
男 :
「ええ、僕は近くの村の住人です。もう少し行くと二股に分かれた場所に出ますよ」
「片方はここと同じような細い道が暫く続いて、片方は村につながっています」
[メイン] 男 : 「僕は村の方から来たんですよ」
[メイン] ヴァネロペ : ふんふんとうなずいて
[メイン] ヴァネロペ : 「その細い道を進むとどこに出るの?」
[メイン] 男 : 「申し訳ありませんが、僕は行ったことがなくて……祠に続いているんでしたっけね」
[メイン]
ヴァネロペ :
「祠、祠かぁ」
「帰り道を知りたかったんだけどなぁ」
[メイン]
男 :
「ああ……でも……」
ボソボソと小さい声で呟く
[メイン] GM : その先は普通では上手く聞き取れない
[メイン] ヴァネロペ : じゃあ聞き耳振っていい?
[メイン] GM : いいよ
[メイン] ヴァネロペ : CCB<=80 聞き耳 (1D100<=80) > 87 > 失敗
[メイン] GM : 🌈
[メイン]
男 :
「……土砂…れ…………落……」
断片的にだけ聞こえた
[メイン] ヴァネロペ : 「んんん~~?」
[メイン] ヴァネロペ : 「聞こえないからもっとはっきり言ってよ~」
[メイン] 男 : 「ああ、いえ!お聞かせするほどのことじゃないので」
[メイン] ヴァネロペ : 「……ふ~ん。でもそう言われると気になるなぁ」
[メイン] 男 : 「とにかく、帰りたいなら村の方に行くべきでしょうね。村まで行けばUターンしてこの道を引き返すこともできますし、別ルートで大きな道に出ることも出来ますから」
[メイン] 男 : 男は陰鬱そうな顔で道を振り返りながら説明した。
[メイン] ヴァネロペ : 「仕方ないから言われたとおりにしようかな」
[メイン] ヴァネロペ : 「…そういえば、あなたはこんな時間にどこへ出かけるの?」
[メイン] 男 : 「…………」
[メイン] 男 : 「……昨日釣具を一部河原に置き忘れてしまって。増水する前に取りに戻るんです」
[メイン] ヴァネロペ : 「そうなんだ。じゃ、乗っけてこっか?」
[メイン] ヴァネロペ : カートの後ろに乗るように促すよ
[メイン]
男 :
「大変ありがたいんですが……」
枯れ木のような動作で首を横に向ける。
[メイン] GM : そこには車の通れないほど細い脇道があった。
[メイン] 男 : 「あちらの道に行くつもりだったので……その車?では通れないでしょうね」
[メイン] ヴァネロペ : 細い道と自分のカートを見比べて
[メイン] ヴァネロペ : 「あなたのいうとおりだ」
[メイン] ヴァネロペ : 「たまには人助けもって思ったんだけど、これじゃしょうがないね」
[メイン]
男 :
「すいません」
男は一度頭を下げ、偽善的な笑みを顔に浮かべた。
[メイン] 男 : 「……雨が強くなってきました。村に走るなら早い方がいいでしょう。この辺りは地盤も弱いので……」
[メイン] ヴァネロペ : 「心配してくれるのはありがたいけど、あなたも気をつけてね」
[メイン]
男 :
「はい」
もう一度頭を下げる。
[メイン]
男 :
男は雨脚が更に強まる中、車の通れない脇道へと入っていった。
あなたに向けられた背中には、大きなリュックが背負われていた。
[メイン] ヴァネロペ : 男の人を見送って村へとカートを走らせるね
[メイン]
GM :
[メイン]
GM :
道の先へと車を進めると、二股に分かれた道に出くわす。
分かれ道には看板が立ててあり、左側には「かいがい村」と書かれている。右側には何も書かれていないだろう。
[メイン] ヴァネロペ : チョイスで決めそうになったけど、言われたとおりに村へと向かうよ
[メイン] GM : わかった
[メイン] GM : あなたは左へとハンドルを切った。
[メイン]
GM :
左に暫く進んでも山の風景は変わらない。
だが、走る内に車が前にも後ろにも進まなくなった。
[メイン] ヴァネロペ : 「…ん?あれ……?」
[メイン] ヴァネロペ : カートを降りて異常がないか調べるね
[メイン] GM : タイヤがぬかるみに嵌まってしまっていることが分かる。
[メイン] ヴァネロペ : 押しても動かない感じ?
[メイン] GM : 普通には動かない
[メイン] ヴァネロペ : 「……困ったなぁ」
[メイン] ヴァネロペ : 「そういえば、この先に村があるんだよね。助けを借りようかな」
[メイン] ヴァネロペ : そのままとぼとぼと村へと進むね
[メイン]
GM :
雨は更に激しさを増し、視界すらも覚束ない状況だ。
だが、村の方へ徒歩で進むのであれば……
[メイン] GM : ……2分ほど歩いたところでぽつぽつと家が並んでいる光景が見えて来る。
[メイン] ヴァネロペ : 「…!家だぁ!」
[メイン] ヴァネロペ : 駆け足で家の方へと向かうね
[メイン] GM : 民家の電気はどれも消えているが、一軒だけ灯りのついている少し大きな家があった。人の気配はその家からしか感じられない。
[メイン] ヴァネロペ : (…あの家しか人がいないのかな?)
[メイン] ヴァネロペ : 四の五の言っていられないから灯りがつく一軒家へ向かうね
[メイン] GM : あなたは民家に近付いた
[メイン] GM : 豪雨の中だが、窓の外から見たのか、それとも玄関口の気配を察したのか、あなたが玄関口に近づくのと同時に戸が開いた
[メイン] ヴァネロペ : 「…え?」
[メイン] GM : 玄関から出て来たのは一人の女性だった。彼女はあなたを見ると、村民以外の顔に驚いたのか目を数度瞬かせた。
[メイン] 女性 : 「…え?」
[メイン] 女性 : 女性は呆けた顔を向けたが、豪雨の中に立っているあなたを見ると、
[メイン] 女性 : 「……上がりますか?」
[メイン] ヴァネロペ : 「えっ…あ、うん」
[メイン] ヴァネロペ : (見ず知らずなのに…優しいなぁ)
[メイン] ヴァネロペ : 好意に甘えて家に上がるね
[メイン] GM : 上がった。
[メイン] GM : 大きな家の中には線香の匂いが充満しており、また奥から多くの人の気配を感じる。
[メイン] 女性 : 女性は一度奥へ消え、数枚のタオルを持ってくるとあなたに手渡してから尋ねる。
[メイン] 女性 : 「しかし…失礼ですが、貴女様は一体どうされたのですか?」
[メイン] ヴァネロペ : 「あ、あたし?あたしはヴァネロペ!」
[メイン]
ヴァネロペ :
「道に迷って近くまでカートできたんだけど、タイヤがぬかるみにはまっちゃって」
「ここに村があるってマスクのお兄さんから聞いたから、ぬかるみからカートを押すのを手伝ってもらえないかなって思って来たんだ」
[メイン] 女性 : 「カートで!?」
[メイン] ヴァネロペ : (あの人も変な顔してたけど、驚くほどのことかな)
[メイン] ヴァネロペ : コクリと頷く
[メイン] 女性 : 女性は目を丸くしたが、気を取り直し
[メイン] 女性 : 「……失礼しました。ヴァネロペ様ですね。それは大変な思いをされたことでしょう」
[メイン] 女性 : 「この雨ですので、今日中には難しいですが明日であれば人手を貸せると思います」
[メイン] ヴァネロペ : 「うん。暗いし雨にも降られるし最悪だよ」
[メイン] ヴァネロペ : 「ほんと!?」
[メイン]
女性 :
「はい。申し遅れましたが、私はこの村長宅で女中をしている者です」
「ここの村人は心優しい方々ばかりですので、嫌な顔一つせず請け負ってくれるでしょう」
[メイン] ヴァネロペ : 「やったぁ!村に来て正解だったよ」
[メイン] ヴァネロペ : 「でも明日かぁ…どうしよっかなぁ」
[メイン] 女性 : 「寝泊りの場所でしたら、こちらで提供させていただきますよ」
[メイン] ヴァネロペ : (あ、催促した形になっちゃったかも…でもちょうどいっか)
[メイン] ヴァネロペ : 「え?いいの?それじゃお言葉に甘えようかなぁ」
[メイン] 女性 : 女性は手を体の前で組み、礼儀正しく腰を折って了承の意を示した。
[メイン] 女性 : そして再び、屋敷の奥へ引っ込んでから戻ってくる。
[メイン]
女性 :
「お食事ならこちらでどうぞ。丁度、お客様を多くお招きした日でしたので……すぐに用意出来ますよ」
屋敷の奥を手で示す。
[メイン] ヴァネロペ : 「……そういえば、気になってたんだけど、この家以外は灯りがついてなかったけど、なにかのイベントでもやってるの?」
[メイン]
女性 :
「この村のまだ若い娘さんが亡くなってしまって」
声を潜める。
[メイン]
女性 :
「葬式を執り行っているんです」
女性の目元はわずかに赤くなっている。
[メイン] ヴァネロペ : (あ…)
[メイン] ヴァネロペ : (き、気まずい。変なこと聞いちゃったかも)
[メイン] ヴァネロペ : 「お葬式をやってるんだったら、部外者のあたしが混じっても大丈夫なのかな?」
[メイン]
女性 :
「いえ、困ってこの村を訪ねてくださったお客様をおもてなしせずに追い返してしまうことは出来ませんから」
「それに、寝泊りは申し訳ありませんが本館の客間は村民で埋まってしまっていますので……別館をお使いいただくことになりますので」
[メイン]
女性 :
「ヴァネロペ様のお気遣い下さっているようなことは、心配ありません」
にこりと笑みを浮かべる。
[メイン] ヴァネロペ : 「それなら…いいのかな」
[メイン] ヴァネロペ : そこでぐううとお腹の音が鳴る
[メイン]
女性 :
「あらあら」
口元に手を当てる。
[メイン] 女性 : 「お食事の間にご案内させていただきますね」
[メイン] ヴァネロペ : 「……楽しみだなぁ!」
[メイン] ヴァネロペ : 笑顔で誤魔化すよ
[メイン] 女性 : 女性は微笑んだまま、あなたを奥の部屋へと案内する。
[メイン]
GM :
道中、通りがかった部屋の中から些細な話声が漏れ聞こえてくる。
だが、普通では聞き取れないだろう。
[メイン] ヴァネロペ : (たしかお葬式してたんだっけ。迷惑にならないようにしないと)
[メイン] ヴァネロペ : そう思いながら聞き耳を振るよ
[メイン] GM : わかった
[メイン] ヴァネロペ : CCB<=80 聞き耳 (1D100<=80) > 79 > 成功
[メイン]
GM :
村人たちの話し声が聞こえる。
「夢にやられたんじゃろうなぁ」「にしてもあんなことまで」
[メイン] ヴァネロペ : 「……?」
[メイン] ヴァネロペ : (夢にやられた?どういうこと?)
[メイン] ヴァネロペ : 気になりつつもお腹が減ってるからその場をあとにするよ
[メイン] GM : わかった
[メイン] GM : あなたは、古式な畳の匂いのする和室へ案内された。
[メイン] GM : 案内されるとともに、夕食もすぐに運ばれてくる。
[メイン]
GM :
夕食には干物や塩辛、魚の鍋などが出されるだろう。
[メイン]
女性 :
「どんな時でも甲斐甲斐しくお客様をおもてなししたいという気持ちをこめて、かいがい村と言う名前がつけられたんです」
「こんな山奥に来られる方なんてめったにいませんから」
[メイン] 女性 : 女性は説明しながら夕食を配膳した。
[メイン] ヴァネロペ : ふむふむとうなずきながら
[メイン] ヴァネロペ : (あたし普段はお菓子ばかり食べてるからなぁ。口に合うかなぁ)
[メイン] ヴァネロペ : なんて失礼なことを考えている
[メイン] ヴァネロペ : ということで美味しそうな見た目と香りなのかが気になるから、目星と聞き耳を振るね
[メイン] GM : わかった
[メイン] ヴァネロペ : CCB<=80 目星 (1D100<=80) > 98 > 致命的失敗
[メイン] ヴァネロペ : CCB<=80 聞き耳 (1D100<=80) > 95 > 失敗
[メイン] GM : じゃあ…
[メイン]
GM :
温められてた鍋が火加減を間違えたのか突沸した。
汁が狙いすましたように目に向かって飛んでくる。
[メイン] ヴァネロペ : 「……!?」
[メイン] ヴァネロペ : 「うわっち!?」
[メイン]
女性 :
「ああっ申し訳ございません!」
冷えた手ぬぐいでヴァネロペの顔を拭う
[メイン] GM : それはそうと、ヴァネロペは至近距離で浴びせられた汁から濃厚な海の匂いを感じた。
[メイン] GM : アイデアを振ってもいい
[メイン] ヴァネロペ : CCB<=55 アイデア (1D100<=55) > 80 > 失敗
[メイン] GM : ヴァネロペは山の中でも海の幸くらい出るよな、と思った。
[メイン] ヴァネロペ : 「うう…最悪」
[メイン] ヴァネロペ : 「女中さんも忙しいのにごめんね」
[メイン] 女性 : 「いえいえ、おもてなしは村の伝統のようなものですから」
[メイン] ヴァネロペ : 「そうなんだ。おもてなしが伝統って珍しいね」
[メイン] ヴァネロペ : しげしげと目の前の料理を眺めて
[メイン] ヴァネロペ : 「あれ?でもここって山の中だよね?山菜料理とかはないの?」
[メイン]
女性 :
「100年ほど前からの伝統だそうですよ」
「お客様には特別なものを用意したいので、珍しいものをお出しているんです」
[メイン] ヴァネロペ : 「そうなんだ。それなら残さず食べないと失礼だよね」
[メイン]
ヴァネロペ :
ということで箸をつけるよ
あたしは外人だからスプーンとフォークを使うと思うけど箸をつけるよ
[メイン] ヴァネロペ : モグモグと料理を頬張る
[メイン] ヴァネロペ : 「それで…もぐ、他にも…もぐ、聞きたいことがあって…ゴクン」
[メイン]
女性 :
「ええ」
薄い笑みを浮かべている。
[メイン] ヴァネロペ : 「この部屋に来るときにさ、村の人の声が聞こえたんだ」
[メイン] ヴァネロペ : 「"夢にやられた"って、聞き覚えがない言葉だったから気になっちゃって、女中さんは何のことだかわかる?」
[メイン] 女性 : 「それは……外の方にお聞かせするようなお話では……」
[メイン] 女性 : 女性は言い淀んだ様子を見せる。
[メイン] ヴァネロペ : 「…それって何か悪いことだったりするの?」
[メイン] 女性 : 「はい。気持ちのいいお話ではないかと」
[メイン]
ヴァネロペ :
「あたし、女中さんに良くしてもらってるし、明日も村の人に手伝ってもらう予定だから」
「恩返しじゃないけど、何かあたしにも出来ることはないかなって思ったんだけど」
[メイン] 女性 : 女性は気まずそうな顔を見せ、ぎこちなく口を開いた。
[メイン]
女性 :
「ありがたいお言葉ですが……これは、私たちにもどうにか出来る話ではないのです」
「この村は、呪われているんです……悪夢に」
[メイン] ヴァネロペ : 「…え?」
[メイン]
女性 :
「村民の中に時折、悪夢に魘されて狂気に落ちる者が現れます。誰も、同じような夢を見て……」
「亡くなった娘さんも、悪夢で狂った男に命を奪われたとか……」
[メイン]
女性 :
女性も一度口を開くと、ぺらぺらと内情を語り始めた。
本当は話したかったのかもしれない。
[メイン] ヴァネロペ : (悪夢を見たくらいでそんなことする!?)
[メイン] ヴァネロペ : (…でも、この人の顔は真剣だし、嘘を言っているわけじゃないよね)
[メイン] ヴァネロペ : 「………」
[メイン] ヴァネロペ : 「女中さん。あたしがその悪夢の原因を調べてもいいかな?」
[メイン] ヴァネロペ : 解決できるかはわからないけどと付け足して
[メイン] ヴァネロペ : 「こんなに良くしてくれる人がいる村なのに、そんな怖い思いをしてると知ったら、ほおっておけないんだよね」
[メイン]
女性 :
「ヴァネロペ様……」
「どうにか出来るのでしょうか……?」
[メイン] ヴァネロペ : 「それはわからないけど」
[メイン] 女性 : 女性は期待と不安の混ざったような顔を浮かべている。
[メイン] ヴァネロペ : 「でも、何もやらないよりはマシでしょ?」
[メイン] ヴァネロペ : 「あたしは部外者だから、ダメって言うなら引き下がるけど」
[メイン]
女性 :
「……」
喉を小さく動かす。
[メイン]
女性 :
「……本当は、私のような村の若い衆や外の方には秘密の話のようなのですが……」
と前置きし、
[メイン] 女性 : 「この後、お客様をお連れする別館の二階には呪いについて詳しく記した本が保存されているそうです。もしかしたら、それを見れば何か分かるかもしれません」
[メイン] ヴァネロペ : 「…それは調べてもいいってことかな?」
[メイン]
女性 :
「あの……」
残念そうな顔を見せる。
[メイン]
女性 :
「それを聞きますか……」
大きくため息をつく。
[メイン] ヴァネロペ : いたずらっぽい笑みを浮かべる
[メイン] 女性 : 「……昔、悪夢の伝説についてお父さんに聞いたとき本当に怖い顔をされました。悪夢の伝説は村にとって大きなタブーなのでしょう」
[メイン] 女性 : 「調べるなら、お気を付けて下さいね」
[メイン] ヴァネロペ : 「りょーかい!」
[メイン] 女性 : 女性はいたずら気な笑みに返すように、困ったような笑みを浮かべて返した。
[メイン] ヴァネロペ : その笑みを見て満足したようににししっと笑ったあとに、残った料理を全部食べてから、別館の2階へ向かうね
[メイン] GM : 甲(きのえ)と名乗った彼女に案内され、あなたは宿泊用の別館に向かう。
[メイン]
GM :
豪雨の中傘を差しながら、あなたは少し離れた場所にある家屋に移動する。
移動の途中、同じ方角から傘を差した人物が一人やって来て、あなたたちを足早に追い抜き、村の出口の方へと向かって行った。衣服や体つきから、女性であるらしいことは分かる。
[メイン] GM : アイデア可能
[メイン] ヴァネロペ : CCB<=55 アイデア (1D100<=55) > 68 > 失敗
[メイン] 甲 : ccb<=80 アイデア(おたすけ) (1D100<=80) > 1 > 決定的成功/スペシャル
[メイン]
甲 :
「今の人……」
振り返ってぼそりと漏らす。
[メイン] ヴァネロペ : 「顔見知り?」
[メイン] 甲 : 「いえ……そんな筈はありません……」
[メイン]
甲 :
「あの姿、死んだはずの娘さんと似ている気がして」
「それに……」
[メイン] 甲 : 「傘を指す位置が、低すぎる。本当なら頭のある位置に指してるように見えて……」
[メイン] ヴァネロペ : 「気になるなら追いかける?」
[メイン] 甲 : 「……もう見失ってしまいましたし、気のせいだと思います。それに、あんまり雨の降る中にいては冷えてしまいますよ」
[メイン] GM : 煙を上げるような勢いで降りしきる雨の中では、行違った女性の追跡は難しいだろう。
[メイン] ヴァネロペ : 「あ~…本当だ。もう見えないやぁ」
[メイン] ヴァネロペ : (どこに向かったのか気になるけど、今は甲の言う通りにしておこっかな)
[メイン]
ヴァネロペ :
「そうだね。風邪を引いたら余計に悪夢を見ちゃいそうだし」
「調べ物を先に済ませよう!」
[メイン] GM : では、あなたたちは雨天の中別館についた。
[メイン]
GM :
案内された、押し入れがひとつある畳張りの寝室は16畳ほどあり、その他は廊下や土間があるだけの、いたって普通の日本家屋だ。
部屋の隅に積んであった布団を甲は敷いてくれるだろう。
[メイン] ヴァネロペ : 甲が布団を敷いてる間にあたしは調べ物だね
[メイン] ヴァネロペ : 目星できる?
[メイン] GM : どうぞ
[メイン] ヴァネロペ : CCB<=80 さすがにそろそろ成功するでしょ (1D100<=80) > 68 > 成功
[メイン] GM : 一枚の畳だけグラついている。何度も剝がされたのだろうか。
[メイン] ヴァネロペ : 「んんん~~?」
[メイン] ヴァネロペ : 「きのえー、何かこの畳おかしくない?」
[メイン] 甲 : ヴァネロペの言う畳に目を向ける。
[メイン] 甲 : 「本当ですね……下に何かあるんでしょうか?」
[メイン] ヴァネロペ : 「剥がしていい?」
[メイン] 甲 : 「……だから、そういうの聞く!?」
[メイン] ヴァネロペ : 「だってあたしのうちじゃないしさー」
[メイン] 甲 : 甲はちょっと怒った様子を見せつつ、
[メイン] 甲 : 「……私は内緒にするとだけ!」
[メイン] ヴァネロペ : 「ありがと!」
[メイン] ヴァネロペ : ニコッと笑ったあと、えいや!と畳を剥がすね
[メイン] GM : 一枚の畳を剥げばその下に扉が現れる。
[メイン] ヴァネロペ : (こういうの、RPGとかホラーゲームで見たことあるなぁ)
[メイン] ヴァネロペ : 「…なんか扉があるよ」
[メイン]
甲 :
「知らなかった……」
口に手を当てる。
[メイン] ヴァネロペ : 「なんの扉だろうね?」
[メイン] 甲 : こめかみに指をあて、
[メイン] 甲 : 「あっ!」
[メイン] ヴァネロペ : 「なにか心当たりあるの?」
[メイン] 甲 : 「村長宅でお仕事が残っていたのを忘れていました」
[メイン] ヴァネロペ : 「あーそうなんだ」
[メイン] ヴァネロペ : 「それならそっちに向かった方がいいね」
[メイン] 甲 : 「はい、申し訳ございません」
[メイン]
甲 :
よく見ると、少しだけ粗の見える作法でお辞儀をする。
それからパタパタと村長宅へ走っていった。
[メイン] ヴァネロペ : ひらひらと手を振って甲を見送るね
[メイン] ヴァネロペ : (さて、どうしようかな…一人だとちょっと心細く感じてきたなぁ)
[メイン]
ヴァネロペ :
「この扉の先も気になるけど、たしか2階に本があるって話だよね」
「そっちを先に読んでおこうかな」
[メイン] ヴァネロペ : 2階へ行って本を探すね
[メイン] GM : 階段は見当たらない
[メイン]
ヴァネロペ :
「…2階への階段ないじゃん」
「あの子、うっかり屋さんなのかな…?」
[メイン] ヴァネロペ : 階段を探して土間まで来ていたのでそこを調べるね
[メイン] ヴァネロペ : 目星できる?
[メイン] GM : どうぞ
[メイン]
GM :
土間
釜は埃を被っており、炊事場には蜘蛛の巣が張られている。部屋の隅には薪が少しばかり積まれ、側に錆びた斧が一本置いてあった。
[メイン] ヴァネロペ : CCB<=80 目星 (1D100<=80) > 90 > 失敗
[メイン] ヴァネロペ : もしかしてあたしは保護者がいないとなにもできないのか?
[メイン] GM : 悲しいだろ
[メイン] GM : 特にどこ調べるか言えばなんかあるかもよ
[メイン] ヴァネロペ : それなら…薪をどかしてみるね
[メイン] GM : わかった
[メイン] GM : 薪の下に一枚の紙切れが捨てられていた。
[メイン]
ヴァネロペ :
「えいえい」
上手く調べられなかった腹いせに薪を蹴飛ばすと
[メイン] ヴァネロペ : 「あれ?紙が落ちてる」
[メイン] ヴァネロペ : 拾い上げて表裏見るね
[メイン] GM : 紙には図面が書かれている。この別館の図面らしい。
[メイン] GM : 廊下ではどうやら、鍵付きの扉の奥に2回への階段があるらしい。
[メイン]
GM :
また、裏では一部が不自然に黒塗りになっている部分があった。
表では寝室の書かれている部分だ。
黒塗りの部分が、剥がした畳のあった部分だとわかる。
[メイン] ヴァネロペ : 「この建物の見取り図みたいだけど…」
[メイン] ヴァネロペ : (廊下に鍵つきの扉とかいよいよホラーゲーム染みてきたなぁ)
[メイン] ヴァネロペ : 「っていうか2階にあるって漠然とした情報だけじゃなくてこういうこと先に教えておいてよ!」
[メイン] ヴァネロペ : 今はいない甲に文句を言いつつ廊下へと足を向けるね
[メイン] ヴァネロペ : (黒塗りの部分は畳をはいだ場所か…明らかに怪しいけど)
[メイン]
GM :
廊下
廊下には手洗いのほかに、鍵の掛けられた扉が一つあった。
扉は頑丈で開く様子がない。
[メイン] ヴァネロペ : 目星は振れる?
[メイン] GM : どうぞ
[メイン] ヴァネロペ : CCB<=80 振るのはただ (1D100<=80) > 86 > 失敗
[メイン] ヴァネロペ : 手洗い場の水を流したり、扉ガチャガチャしたりするね
[メイン] GM : 廊下は綺麗なので掃除した人は良い仕事してるな、と思った。
[メイン] GM : 綺麗な水が流れるし扉は堅そうだとわかった
[メイン] ヴァネロペ : 「おっけー!異常なし!次行こう!」
[メイン]
ヴァネロペ :
「あと気になったのは…」
さっき見つけた見取り図を見て
[メイン] ヴァネロペ : 「ここだ!」
[メイン] ヴァネロペ : 押し入れの前まで歩いてきていた
[メイン] ヴァネロペ : ということで調べるね
[メイン] GM : 開ける?
[メイン] ヴァネロペ : えっこわい
[メイン] ヴァネロペ : 聞き耳はできる?
[メイン] GM : どうぞ
[メイン] ヴァネロペ : CCB<=80 聞き耳 (1D100<=80) > 45 > 成功
[メイン]
GM :
[メイン] GM : 無音
[メイン]
GM :
[メイン] ヴァネロペ : なんかどうでもいいことに少ない運を消費した気がするなぁ
[メイン] ヴァネロペ : 遠慮なく押し入れを開けるね
[メイン] GM : 開けた。
[メイン] GM : 押し入れを開ければ、奇妙なものがあなたの視界に入った。
[メイン]
GM :
それは人の形をしているが、四肢や胴は膨れ上がり、奇妙な滑らかさを帯びている。
肌の至る所には貝やフジツボが張り付いており、腐った様な臭いが辺りに充満したと同時に一匹の船虫が真っ黒に落ち窪んだ眼窩から這い出した。
[メイン] GM : 直後、その人と言い難い塊が、口と思われる隙間からけたけたと笑い声を響かせる。
[メイン] GM : ≪SANチェック0/1d3≫
[メイン] ヴァネロペ : 1d100<=45 san (1D100<=45) > 1 > 成功
[メイン] ヴァネロペ : 「………」
[メイン] ヴァネロペ : ゆっくりと押し入れを閉じるね
[メイン] GM : 閉じた。
[メイン] GM : もう声は聞こえない。
[メイン] ヴァネロペ : 「あたしは何も見てない。あたしは何も見てない………」
[メイン] ヴァネロペ : ブツブツと独り言を言いながら寝室に戻るね
[メイン] GM : 戻った。
[メイン] ヴァネロペ : 「さーて、大体見て回ったから、あとはここだけだね」
[メイン] ヴァネロペ : 「甲を待っていてもいいけど、元からあたし一人で調べるつもりだったから行ってみるかな」
[メイン] ヴァネロペ : 畳の下にあった扉に手をかけて開けるね
[メイン] GM : 開けてみると下に向かって階段が続いている。中は真っ暗だ。
[メイン] ヴァネロペ : 寝室に何か灯りの代わりになるものはある?
[メイン] GM : テーブルランプがある
[メイン] ヴァネロペ : 「ちょうどいいのがあるじゃん♪」
[メイン] ヴァネロペ : テーブルランプを片手に、地下へと続く階段を降りるね
[メイン]
GM :
階段を降りると、3畳ほどの狭い空間に出る。
部屋は木造の格子で仕切られており、濃い潮の匂いが漂う。
[メイン] ヴァネロペ : (山なのに、何この匂い…?)
[メイン]
GM :
土がむき出しになったこの粗末な空間はかつて座敷牢として使われていたことが分かるだろう。
もう使われてはいないらしい。
[メイン] ヴァネロペ : 目星は振れる?
[メイン] GM : わかった
[メイン] ヴァネロペ : CCB<=80 目星 (1D100<=80) > 9 > スペシャル
[メイン] GM : 薄暗い部屋の土壁には、引っ掻いた様な幾つもの跡と共に、文字が書かれていた。
[メイン]
GM :
「でたい」「だして」
「おとうさん どこ」
「おかあさん なんで しんだの」
「だして」
「たすけて」
「かえりたい」
「かえりたい うみに」
「うみがいい」
「かえるなら うみがいい」
[メイン] GM : また格子の向こうの床に、大きな木の板が敷かれている事がわかる。
[メイン] ヴァネロペ : 「………」
[メイン] ヴァネロペ : (…なにこれ。本当にホラーゲームじゃん)
[メイン] ヴァネロペ : 「……ん?」
[メイン] ヴァネロペ : 格子の向こうの木の板が気になったから、そっちへ足を向けるね
[メイン] GM : 板の下から、部屋に充満する潮の匂いが漂っているのが分かる。
[メイン] ヴァネロペ : (あたしの中のなにかが絶対に開けない方がいいと警告をする)
[メイン] ヴァネロペ : 「…けど、やれることはやるって言っちゃったからね」
[メイン] ヴァネロペ : ゆっくりと板を外すね
[メイン]
GM :
持ち上げると、その下には真っ黒な水面が揺らめいていた。
深さはわからないが、辺りには磯の匂いが濃く立ち込めている。
[メイン] GM : 言いようのない不吉さに襲われると共に、水中から何かに見つめられたような感覚を覚えた。
[メイン] ヴァネロペ : ぞくりと、背筋が寒くなる
[メイン] ヴァネロペ : 「……っ!」
[メイン] ヴァネロペ : すぐに板を戻すね
[メイン] GM : 戻した。
[メイン] ヴァネロペ : 「…ふぅ」
[メイン] ヴァネロペ : (怖くてちゃんと確認しなかったけど…なにかいた)
[メイン] ヴァネロペ : (どうしよう…あたしの手に負えるのかな…)
[メイン] ヴァネロペ : 「…まだ結論を出すには早いよね」
[メイン] ヴァネロペ : 首を左右にブンブンと振って考え直してから、地下から寝室へ戻るね
[メイン] GM : 戻った。
[メイン] ヴァネロペ : 「とりあえず、押し入れと地下は危険ってことがわかったから、今日はもう寝よう」
[メイン] ヴァネロペ : 「2階へどう行けばいいのかは、明日起きてから甲と相談しよう」
[メイン] ヴァネロペ : 甲が引いてくれた布団を地下への扉からできるだけ離れたところまでずらし、横になって寝るね
[メイン]
GM :
[メイン] GM : 気づけば、穴を掘っていた。
[メイン]
GM :
薄暗い空間、湿った土に爪を突き立て、つめたい場所を掘り起こす。
なぜ自分がここにいて、なぜうずくまり、なぜこの場所に穴を掘っているのか。それは微塵も分からなかった。ただ掻き分けた地面を無意識の内に濡らしてしまうような、妙なかなしさが胸の中に満ちていた。
[メイン] GM : 指先を傷つけながら、爪を破りながら掘った場所に、雫がこぼれ落ちる。やがて止まらなくなった涙が膨大な時間をかけて少しずつ溜まって行き、鏡面のような水溜りが目の前にできるだろう。いつの間にか手を止めぼんやりとそれを眺めていたあなたの耳を、どこからとも無く聞こえてきた音が揺らす。
[メイン]
GM :
「ふんぐるい むぐるうなふ」
「くとぅるう るるいえ」
「うがふなぐる ふたぐん」
[メイン]
GM :
音は声だった。
しかしこれを誰かが口にしているとは言い難い冒涜的な響きを帯びていた。
[メイン] GM : 狭い空間を埋める言葉が、徐々に大きくなる。思考は恐怖に支配されているが、指を一本も動かすことができない。水面が揺れ始め、その奥から何かが浮き上がる。
[メイン] GM : 「いあ いあ くとぅるふ ふたぐん!」
[メイン]
GM :
そして、水底の影を迎えるような一際大きな声が響いた時に気づくだろう。
その悍ましい言葉を呟いたのが、あなた自身であることに。
[メイン] GM : 次の瞬間、水面が静まり返り、鏡となったそれにはっきりと自身の姿が映し出される。
[メイン] GM : あなたの体は、不気味な色を帯びた触手でかたちづくられていた。
[メイン]
GM :
[メイン] GM : ≪SANチェック1/1d4≫
[メイン] ヴァネロペ : 1d100<=45 san (1D100<=45) > 27 > 成功
[メイン] system : [ ヴァネロペ ] SAN : 45 → 44
[メイン] GM : 目が覚めた。
[メイン] GM : 体がじっとりと濡れている……あなたが寝た寝室だ。
[メイン] ヴァネロペ : 「……何か変な夢見ちゃったなぁ」
[メイン] ヴァネロペ : (これが噂の悪夢なのかな…それに)
[メイン] ヴァネロペ : 「なんか濡れてんじゃん!最悪!」
[メイン] GM : そして、体を濡らしているものは汗ではない。
[メイン]
GM :
真っ暗な室内の床が濡れている。
辺りは泥臭く、外からは轟々と雨の音が響いている。
[メイン] ヴァネロペ : 「うげぇ…?もしかしてあそこから湧いてきたの…!?」
[メイン] GM : 水かさは徐々に増している。
[メイン] ヴァネロペ : 「いや…これ雨漏り…ってそんなレベルじゃない!?」
[メイン] ヴァネロペ : 「ど、どうなってるの!?」
[メイン] ヴァネロペ : 急いで起き上がって外の様子を見るね
[メイン] GM : 窓の外は暗いが、月明かりで反射する水面が見えた。
[メイン]
GM :
降り注ぐ豪雨が大地で氾濫し、村を飲み込もうとしているのだ。
既に大の大人が膝までつかるほどの水深だ。
今も水は高くなっている。
[メイン] ヴァネロペ : 「え…?」
[メイン] ヴァネロペ : 「な、なにこれ?」
[メイン] ヴァネロペ : 「…!甲!」
[メイン] ヴァネロペ : 彼女のことを思い出し、本館の方へ向かうね
[メイン] GM : しかし、外に続くドアがびくともしない。水圧で開かないのだろうと想像できてよい。
[メイン]
ヴァネロペ :
「~~~!」
力一杯扉を開けようとするが開かない
[メイン] ヴァネロペ : (外へ出ることはできない…甲が心配だけど、これじゃどうしようもない)
[メイン] ヴァネロペ : 「………どうしよう」
[メイン] GM : その時です
[メイン] GM : 豪雨の音に混ざってドアを外から叩くような音がし、それが数度してから……
[メイン] GM : 破砕音とともにドアが壊れます。
[メイン]
ヴァネロペ :
「ひゃっ!?」
びっくりして後ずさる
[メイン]
甲 :
「はぁ……!はぁ……!う、うわっ!?」
向こうから現れたのは、斧を振り下ろすような恰好をした甲だった。
[メイン] 甲 : そしてドアを壊したせいで土間に流れ込んだ水に足を取られて屋内に流されてきた。
[メイン] ヴァネロペ : 「えっ!?甲…って」
[メイン] ヴァネロペ : 駆けよって助け起こすね
[メイン] 甲 : 「ぬ、濡れて気持ち悪い……ありがとうございます」
[メイン] 甲 : 甲はよろけた様子で起き上がる。
[メイン] ヴァネロペ : 「何やってんの?逃げなきゃダメだよ!」
[メイン] 甲 : 「こんな洪水……いきなりのことだったんですよ!村のどこにも逃げる暇なんて無かった……」
[メイン] ヴァネロペ : (まぁそれはそうだよね)
[メイン] 甲 : 「村の皆、家の二階に逃げるのが精いっぱいです!でも、ヴァネロペさんは一人で眠っていると思って……」
[メイン] ヴァネロペ : 「あ……」
[メイン] ヴァネロペ : 「そっか。あたしを助けに来てくれたんだ」
[メイン] ヴァネロペ : 「あたしが助けるつもりが、逆に助けられちゃったね」
[メイン] 甲 : その言葉を聞くと、甲は数度目を開け閉めして、
[メイン]
甲 :
「当たり前でしょ!先に助けてくれるって言ったのはヴァネロペ、あんたなんだから!」
噛みつくような勢いで言う。
[メイン]
ヴァネロペ :
「わお…」
その勢いに気圧されてしまう
[メイン]
甲 :
「だったらどうして、私の方が見捨てられるって言うの!」
「ってそれより!」
[メイン] 甲 : 「早く二階に逃げないと!」
[メイン] GM : 水は高さを増し続けている。
[メイン] ヴァネロペ : 「そうだった!どうしようって考えててそれで…うん?」
[メイン] ヴァネロペ : 甲の持つ斧が目に入り
[メイン] ヴァネロペ : 自然に視線は土間の斧の方へに向かう
[メイン] ヴァネロペ : 「…甲、ありがと!おかげで閃いたよ」
[メイン] ヴァネロペ : 土間の斧を手に取って廊下へと向かうね
[メイン]
甲 :
「な、なに?」
首を傾げながら付いていく。
[メイン] GM : 廊下についた。
[メイン]
ヴァネロペ :
「見取り図を見つけたんだけど、2階へ続く階段がなかったんだ」
「そしてここには鍵つきの扉があって、あたしはその鍵を見つけることができなかった」
[メイン]
ヴァネロペ :
「だから…こうやるの!」
斧を高々と持ち上げ、扉へと振り下ろす
[メイン] GM : ドアは粉砕された。
[メイン] 甲 : 一瞬だけビクリと震えるが、すぐに気を取り直して「やるじゃん」と言いたげな笑みを浮かべた。
[メイン] ヴァネロペ : (あれ?怒られるかと思ったけど、満足げな顔してる…?)
[メイン] ヴァネロペ : 「…ともかく、この先が2階へ続いてるはずだから、急ごう!」
[メイン] 甲 : 「ええ!」
[メイン] ヴァネロペ : 甲と一緒に2階へ向かうね
[メイン] GM : 目星と聞き耳が可能
[メイン] ヴァネロペ : CCB<=80 目星 (1D100<=80) > 76 > 成功
[メイン] ヴァネロペ : CCB<=80 聞き耳 (1D100<=80) > 45 > 成功
[メイン] GM : ふと耳をそばだてれば、雨の音に混じって何かが水を掻き分けるような音が微かに聞こえた。
[メイン]
GM :
階段をのぼろうとした直前、何か奇妙な気配に気づきあなたは振り返る。
視線を向けた先には、真っ暗でよく見えない室内が広がっている。そのほとんどは詳しく見ることが出来なかったが、次の瞬間、稲光が一瞬だけ部屋の中を照らした。
[メイン]
GM :
先ほどまで自分が寝ていた畳の部屋の方角で、濁った水面を何かが持ち上げる。
白い光に照らされ蠢いたのは、ぬらりとした鈍い緑色の皮膚を纏った物体だ。それについている凹凸は、あなたの目には吸盤に見えるだろう。
まるで水中生物の足のように見えるが、その太さは電柱ほどもあり、あなたの知識にあるいかなる生命体とも合致することはなかった。
≪SANチェック1/1d4≫
[メイン] ヴァネロペ : 1d100<=44 san (1D100<=44) > 22 > 成功
[メイン] system : [ ヴァネロペ ] SAN : 44 → 43
[メイン] ヴァネロペ : 「甲は先に上行ってて」
[メイン]
甲 :
「きゃっ!?え、ええ。分かったけど……どうしたの?」
稲光に驚いていて、他には気づいていない。
[メイン] ヴァネロペ : 「なんでもないんだけど…あたしが後ろの方がいいかなって」
[メイン] ヴァネロペ : (アレを見てないならいいし、あたしが後ろにいるなら見ないで済むよね)
[メイン] ヴァネロペ : 「ほら!早く!水が迫ってきてるよ!」
[メイン]
甲 :
「わ、分かったから!」
甲は慌てて上に駆け上がる。
[メイン] ヴァネロペ : 触手はあたしたちの方へ来てるの?
[メイン]
GM :
触手は何かを探しているように、水の上を滑っている。
少しずつあなたに近付いている気もする。
[メイン] ヴァネロペ : 甲の姿が消えたのを確認して
[メイン]
ヴァネロペ :
「あたしは美味しくないから食べるなら他のにしなよ!」
触手へそう吐き捨てて甲を追って2階に上がるね
[メイン] GM : 打ち付けるような豪雨の中でも、何故かあなたは小さな泡が立つ音を聞いた気がした。
[メイン]
GM :
2階
2階は物置のようだ。
本棚や長持、机などがしまわれており、屋根裏部屋へと続く梯子が掛かっている。
[メイン] ヴァネロペ : 目星できる?
[メイン] GM : どこに?
[メイン] ヴァネロペ : 本棚かな
[メイン] GM : わかった
[メイン] ヴァネロペ : CCB<=80 目星 (1D100<=80) > 64 > 成功
[メイン] GM : 「かいがい村」と題名の付けられた資料を見つける。
[メイン] ヴァネロペ : 「甲の話だと、2階に本があるんだったよね」
[メイン] 甲 : 「そうだけど」
[メイン] ヴァネロペ : 本棚を漁っていると、資料を見つける
[メイン] ヴァネロペ : 「それってこれかな?」
[メイン] 甲 : 「見たことはないけど……確かに、そんな題名だって聞いた気がするわ!」
[メイン] ヴァネロペ : 「…!それならこれに解決方法が載ってるかも」
[メイン] ヴァネロペ : 資料を開こうとして手を止める
[メイン] ヴァネロペ : 「甲も読むのなら、覚悟しておいた方がいいかも」
[メイン] ヴァネロペ : 「もしかしたら恐ろしいことが書いてあるかもしれないから」
[メイン] 甲 : 「え?……分かった」
[メイン] 甲 : 意思を込めた目で、首を縦に振る。
[メイン] ヴァネロペ : 「それじゃ、開くよ」
[メイン] ヴァネロペ : 資料を開き、甲と一緒に目を通すね
[メイン] 甲 : 目を開く。
[メイン]
GM :
「あるところに神様がいました。
ある日、神様は寒さで凍えてしまい、夢で村の女にそれを伝えました。女は神様のために、隣の男を殺して布団を奪いました。
ある日、神様はおなかが空いていたので、夢で村の男にそれを伝えました。男は神様の餌のために、隣の娘を殺しました。
神様は夢で多くのことを皆に伝えました。
村人は神様を悲しませないように、お告げがある度に、親や子供、友人、自分を殺しました。
ある日、神様は寂しくなったので、夢で沢山の人間にそれを伝えました。村の人々は神様の元へ行こうと、大勢で殺し合いました。
殺し合った人々の亡骸がつみ上がった道を見て、旅人たちが遺骸村、と呼ぶようになったのが、かいがい村の名前の由来だと言われています。」
[メイン] ヴァネロペ : 「………」
[メイン] ヴァネロペ : 甲の方に目を向ける
[メイン]
甲 :
「こ、これって……」
甲はわなわなと震えながら、文字に目を通している。
[メイン] : 『どんな時でも甲斐甲斐しくお客様をおもてなししたいという気持ちをこめて、かいがい村と言う名前がつけられたんです』
[メイン] ヴァネロペ : (そう言っていた甲にとってこれは…)
[メイン]
甲 :
「……小さい村でも、優しい人がいて。暖かいお家があって」
「どんな人にでも、村の皆で手を差し伸べて」
[メイン] 甲 : 「大事に、思ってたんだけどな……似合わない笑顔まで頑張ってたのに」
[メイン] ヴァネロペ : 「…甲」
[メイン] ヴァネロペ : 「…そんなこと言っちゃダメだよ」
[メイン] ヴァネロペ : 「村の過去とか関係ないよ。今の村の姿が全てだよ」
[メイン] ヴァネロペ : 「甲の言う通り、優しい人がいて、訪れる人におもてなしして」
[メイン] ヴァネロペ : 「こんな状況でも困ってる人のために手を差し伸べてくれる、笑顔が似合う女中さんがいる」
[メイン] ヴァネロペ : 「ここはそんな村だよ」
[メイン] 甲 : 「ねえ……」
[メイン]
甲 :
「口説いてるの?」
ジトリとした目を向ける。
[メイン] ヴァネロペ : 「…なんでそうなるの!?」
[メイン] ヴァネロペ : (素直な気持ちを言っただけなんだけどなぁ)
[メイン] ヴァネロペ : 「と、とにかく!」
[メイン] ヴァネロペ : 「大事な村を取り戻すためにはこの神様ってやつを追い払うしかないってことだよ!」
[メイン]
甲 :
「分かってる」
顔を横に背ける。
[メイン] ヴァネロペ : 「でも甲も一緒に読んでくれた良かったよ」
[メイン] ヴァネロペ : 「誰も真実を知らなかったらまた繰り返しちゃうところだったからさ」
[メイン] ヴァネロペ : 「だから、一緒に神様をやっつけよう!」
[メイン]
甲 :
「うん……」
下を見て。
[メイン] 甲 : 「… … ……」
[メイン]
GM :
ぼそりと何か言った。
普通では聞き取れない。
[メイン] ヴァネロペ : はい。ヴァネロペは聞き耳を振ります
[メイン] GM : わかった
[メイン] ヴァネロペ : CCB<=80 聞き耳 (1D100<=80) > 4 > 決定的成功/スペシャル
[メイン] GM : わかった
[メイン]
GM :
[メイン]
甲 :
「ありがと……」
一人の女中として接していた時には簡単に言えた感謝の言葉をどうして今は素直に言えないのだろうという疑問、こんな状況でも自分のことを考えて大災害にすら立ち向かってくれるヴァネロペに対する感謝、こんな中途半端な形でしか感謝の念を発露させられない自分への嫌悪、たった4言なのに胸の内から発熱するような羞恥が入り混じった声が聞き取れました。
[メイン]
GM :
[メイン] ヴァネロペ : 「…!」
[メイン] ヴァネロペ : (『ありがと』…それだけなのに、甲の気持ちがあたしに伝わった気がする)
[メイン] ヴァネロペ : にやりと口元をゆがめて
[メイン] ヴァネロペ : 「それなら頑張らなきゃね!」
[メイン] ヴァネロペ : 「ありがと!あたしも気合いを入れ直したよ!」
[メイン] 甲 : 「な、なに?その顔……ふんっ」
[メイン] 甲 : 「私も、別にヴァネロペのおかげとかじゃないけど……気合いなんて元から入ってるし……!」
[メイン]
ヴァネロペ :
「それは心強いね!」
甲にニコリと笑顔を向ける
[メイン] ヴァネロペ : ということで長持と机を開けて、何もないようなら屋根裏へ向かうよ
[メイン]
GM :
◎長持
ガラクタの他、方位磁針と一枚の紙が入っている。
[メイン]
GM :
◎机
引き出し付きの机。開けると、中には地図が1枚入っている。
地図にはこの村とその周辺について記されている。
[メイン] ヴァネロペ : 方位磁石を手に取って、紙の表裏を甲と一緒に見るね
[メイン] GM : 地図も詳細に見れる。
[メイン] ヴァネロペ : じゃあそっちも
[メイン]
GM :
地図情報
丸印:現在地ではないかと思う。
現在地の北、長と書かれた四角印:村長の家ではないかと思う。
現在地の東、入口:村の出入り口ではないかと思う。
現在理の南、蛇落川:「へびおちがわ」と読むのか「じゃらくがわ」と読むのかは分からない。
[メイン]
GM :
紙
「あれに夢を送られる前に贄を捧げること。夢は人を恐怖に陥れ、狂わせる。むくろ道の日を繰り返してはならない。事前に海の匂いを摂らせると、あれは贄を間違えずに連れて行く。」
[メイン]
ヴァネロペ :
「こっちは地図だね。それでこっちは…」
紙の方をしっかり読む
[メイン]
ヴァネロペ :
(この記述通りだと、贄って多分あたしのことだよね)
(『むくろ道の日を繰り返してはならない』こっちは村で起きた殺し合いのことなのかな)
[メイン] 甲 : 「ちょ、ちょっと……生贄?」
[メイン] ヴァネロペ : 「そういえば、甲は昨日は村長さんの仕事のお手伝い?をしてたんだよね。なにをやってたの?」
[メイン] 甲 : 「そんなこと、気にしてる場合じゃないでしょ!?生贄って……!」
[メイン] 甲 : 「これ、ヴァネロペのことでしょ?それに海の匂いって……私が出した……!」
[メイン] ヴァネロペ : 「…うん。だから聞いたんだよ」
[メイン] ヴァネロペ : 「甲は何も知らなかったとしても、他の人がどうかはわからないから」
[メイン]
甲 :
「私、知らない……!村長さんや、偉い人たちに言われた通りに仕事してただけで……!」
甲はヴァネロペの目から逃げるように、体を捩らせる。
[メイン] ヴァネロペ : 「あ、違うよ。責めてるわけじゃなくて」
[メイン] ヴァネロペ : (また変なこと聞いちゃったかも!?)
[メイン] ヴァネロペ : (こういうときは…えーっと…)
[メイン] 甲 : 「噓でしょ!巻き込んだのは、全部私なのに!」
[メイン] ヴァネロペ : 「…む!それは違うよ!」
[メイン] ヴァネロペ : 「最初は迷ったからだけど、この村に来たのはあたしの意志だし」
[メイン] ヴァネロペ : 「それでたまたま甲の家に灯りがついていたから厄介になっただけで」
[メイン] ヴァネロペ : 「それを甲のせいって言うんだったら、あたしのせいでもあるよ!」
[メイン]
甲 :
「そんな……っ!そんなの……」
声が萎んでいき、態度も弱弱しくなっていく。
[メイン] 甲 : 「優しすぎでしょ……」
[メイン] 甲 : 俯いた顔の影に、涙の筋が伝った。
[メイン] ヴァネロペ : 「あ…」
[メイン] ヴァネロペ : (ダメじゃんあたし。甲には笑顔が似合うってあたしが言ったのに…)
[メイン]
甲 :
「なんで……文句の一つも言わないの?一生恨まれたって、仕方ないのに」
時々鼻をすする音や、しゃくりあげる音が混ざっていて甲の声は聴きとりづらいだろう。
[メイン] ヴァネロペ : 「だって…甲はあたしを助けに来てくれたから」
[メイン] ヴァネロペ : 「命の恩人を悪くは言えないよ」
[メイン] 甲 : 「そんなの……そんなのだけで償いになるって言うの?そもそも、私がいなければ助けられる必要だって無かったのに」
[メイン] ヴァネロペ : 「…それなら、償ってもらうよ」
[メイン] ヴァネロペ : 「それで甲は満足するんでしょ?」
[メイン] 甲 : 甲は否定をせず、腫れた目で続く言葉を待った。
[メイン] ヴァネロペ : 「だったらまずは生き残らなきゃ、でしょ?」
[メイン] ヴァネロペ : 「それでこの話はおしまい!あとは全部終わってから!」
[メイン]
甲 :
「うん……」
着物の袖で目元を拭う。
[メイン]
ヴァネロペ :
「おっけー!それじゃ屋根裏部屋に行こう!」
ニコッと笑顔を向けて屋根裏部屋へ先に上がるように促すね
[メイン] GM : では甲が先に梯子を登ったところ
[メイン]
GM :
嫌な感触が足を撫でる。
視線を落とせば、足元が水浸しになっているだろう。水が2階まで上がって来たのだ。
[メイン] GM : そして、階段の方から奇妙な波が発せられているのにも気付く。
[メイン] ヴァネロペ : (先に上げて正解だったみたいだね)
[メイン] ヴァネロペ : あたしも急いで屋根裏部屋へ向かうね
[メイン] GM : 梯子を上る途中……
[メイン]
GM :
巨大な質量がぶつかったかのように、梯子が一度大きく揺れた。
幸いにもそれ以上のことは起こらなかったが、もしかしたらすぐ前まであなたが登っていた場所を何かが狙ったのかもしれない。
[メイン]
GM :
屋根裏部屋
梯子を上ると、何もない屋根裏部屋に辿り着いた。
目に留まるのは転がっている幾つかのゴミと、屋根の上に出られる窓だけだ。
[メイン] ヴァネロペ : 目星する意味はある?
[メイン] GM : ある
[メイン] ヴァネロペ : じゃあ振るね
[メイン] ヴァネロペ : CCB<=80 目星 (1D100<=80) > 37 > 成功
[メイン]
GM :
≪目星≫
隅に一冊の帳面が落ちているのを見つける。
かなり古いものだ。中には手書きの若干古い言葉で、日記のような文章が書かれている。
[メイン]
GM :
「気色の悪い子供だ。村長の判断は正解だった。片足の骨がないし、皮膚はいつも何かで濡れている。あいつの母親が村の外で子供など作ったりするからだ。
食事を運ぶ係を任されるようになった。面倒臭いがしょうがない。行くたびに、しきりに海はどこかと聞いてくる。川の場所は知っているはずだが、それを辿れば海に出ることも知らんのだろう。
もう片方の足の骨も無くなりかけているらしい。病か何かでとけているのか?まぁあそこから出ることは無いし、大して長生きもしないだろう。
今日も飯運びだ。ここから出ようとしているのか、指が土だらけで爪が剥げている。面倒なことはしないでほしい。最近こちらも夢見が悪くてよく眠れていないというのに。
消えてる、逃げたらしい。床に穴があって水が溜まっていた、何だこれは?底がわからない、そんなに深い穴があいつに掘れるのか?村長に伝えなければ」
[メイン] ヴァネロペ : 「これって…」
[メイン] ヴァネロペ : 帳面を読み、昨夜見た夢を思い出す
[メイン] ヴァネロペ : (これは甲に見せた方がいいのかな。…でもまた思い悩みそうだし、どうしよう)
[メイン] ヴァネロペ : (……でも、真実を知っていてもらいたい)
[メイン] ヴァネロペ : 「甲!こんなの見つけたよ!」
[メイン]
甲 :
「また?」
怯えるような様子を見せつつも見る。
[メイン] ヴァネロペ : 帳面の内容と同じ夢を見たこと、その子供を押し入れで見たこと、そして寝室の扉の先に座敷牢があったことを教えるね
[メイン] 甲 : 「そう……」
[メイン] 甲 : 「かわいそう……やっぱり、この村は……」
[メイン] ヴァネロペ : 「過去の話だから!これから甲が変えていくんだよ!」
[メイン] ヴァネロペ : わたわたと手を動かして説得を試みる
[メイン] 甲 : 「……何それ?ぷくくっ……」
[メイン] 甲 : 「いや、いいの。私の生まれ育った場所が、こんな風なのの上に立ってるのは残念だったけど……」
[メイン] 甲 : 「それが、私が生きてきた周りのことまで悪いものにしちゃうわけじゃないはずだって……何となく、分かってきたから」
[メイン] ヴァネロペ : うんうんとうなずく
[メイン]
甲 :
「これも私を見てくれてる……か、かわいらしいカート乗……」
「こんなの言えるわけないでしょ!」
急にキレて床を蹴った。
[メイン] 甲 : 「はあ……でも、ヴァネロペには本当に感謝してる。これだけはちゃんと言うから……」
[メイン]
ヴァネロペ :
「ひゃっ!?」
蹴りに驚いてぴょんっとその場でジャンプして
[メイン] ヴァネロペ : 「うん!そう言ってもらえて嬉しいよ」
[メイン]
GM :
水の音が屋根裏のすぐ下から聞こえる。
もう間もなく浸水するだろう。
[メイン] 甲 : 「もう逃げ場もほとんどないけど、最後まで諦めちゃダメよね」
[メイン] ヴァネロペ : 「だね!甲には生きて償ってもらわないと」
[メイン] ヴァネロペ : 「…この先はもう外に出るしかないけど、大丈夫?」
[メイン] 甲 : 「何て言ってほしい?」
[メイン]
ヴァネロペ :
「…言わなくてもわかってるよ」
いたずらっぽく笑う
[メイン]
甲 :
「じゃあつまり……単に心配して言ってくれたってことね」
返すように、甲もまた悪戯っぽい笑顔を浮かべた。
[メイン] ヴァネロペ : 屋根の窓を開けて、先に外に出て
[メイン]
ヴァネロペ :
「甲、こっちだよ」
甲に向かって手を伸ばす
[メイン]
甲 :
「今行く、ヴァネロペ」
伸ばされた手を取って。
[メイン]
甲 :
[メイン]
GM :
雨が叩きつける屋根へ出ると、家がぎしぎしと不安な音をたてて揺れていることが分かる。
そんな今にも崩れそうな屋根の上に立ち、あなたは異様な光景を目の当たりにするだろう。
[メイン]
GM :
水が村を呑んでいた。視界に氾濫した川がある訳でも、荒れ狂った海がある訳でもない。
それは、降る雨をあり得ない力でこの一体に集中させて、無理やり作り上げたような洪水だった。
[メイン] GM : 渦を巻く泥水の中に、柱や箪笥、折れた木々が浮かんでいる。
[メイン] GM : ≪SANチェック0/1d3≫
[メイン] ヴァネロペ : 1d100<=43 san (1D100<=43) > 52 > 失敗
[メイン] ヴァネロペ : 1d3 (1D3) > 2
[メイン] system : [ ヴァネロペ ] SAN : 43 → 41
[メイン] ヴァネロペ : 「……!」
[メイン] ヴァネロペ : その光景を見て、いやな想像をしてしまった
[メイン] ヴァネロペ : 隣にいる甲が、あたしを助けに来なかったら…この泥水の中にいたかもしれない
[メイン] ヴァネロペ : 不意に甲の方を見て、その元気な姿を見てホッとする
[メイン] 甲 : 首を傾げるばかり。
[メイン] ヴァネロペ : (うん、大丈夫。幽霊じゃない。甲はここでちゃんと生きてる)
[メイン] ヴァネロペ : 「……ごめんね、甲。あたし、またやり直せばいいみたいなこと言ったけど、これじゃ…」
[メイン] ヴァネロペ : (もうここは村じゃなくなってる…)
[メイン] 甲 : 「違うでしょ、ヴァネロペ」
[メイン] ヴァネロペ : 「…えっ?」
[メイン] 甲 : 「自分で言ったんでしょ!今の村の姿が全てだって……」
[メイン]
甲 :
「村が壊れても、人はいる。もしもこの村に、呪われた風習があったって……」
「村の人たちのことは、私が一番良く知ってる。絶対に悪いだけの人たちなんかじゃない。私の好きな村を作ってた人たちまで、まだこの水の中に沈んだわけじゃない!」
[メイン] ヴァネロペ : 「……!」
[メイン] ヴァネロペ : (そうだよ。なんであたしは勝手に諦めてるんだ)
[メイン] ヴァネロペ : 「うん。甲が言う通りだよ。甲みたいに生き残ってる人がいるなら、またやり直せる」
[メイン] ヴァネロペ : 「ごめん!そしてありがと!」
[メイン] 甲 : 「ふんっ」
[メイン]
ヴァネロペ :
だからこそ諦めるわけにはいかない
ということで目星を振るね
[メイン] ヴァネロペ : CCB<=80 目星 (1D100<=80) > 27 > 成功
[メイン] GM : 家のそばに生えた大木は流されていないことが確認できる。
[メイン] GM : 辺りを見回す中、屋根の周りの水面に巨大な波紋が立つのが分かる。
[メイン]
GM :
そして、そこから触手が浮き上がる。
見覚えのある形だったが、違うのはその腕が複数本で、あなたを取り囲むようにしていることだった。
[メイン] ヴァネロペ : (あいつ、まだあたしを狙ってる…)
[メイン] GM : 同時に、微かに少女のような声が聞こえる。
[メイン]
GM :
「かえ、りたい」
「ど、こ」
[メイン] ヴァネロペ : 「…!」
[メイン] ヴァネロペ : 「…そういえば」
[メイン] ヴァネロペ : 「帳面にはあの子は海に帰りたいって言ってるって書いてあった」
[メイン] ヴァネロペ : 「そして川を辿れば海に着くとも」
[メイン] ヴァネロペ : 地図の村の南に位置する蛇落川を見て
[メイン] ヴァネロペ : 「そこに誘導できれば…もしかして」
[メイン] 甲 : 「……!」
[メイン] ヴァネロペ : 「甲もわかったみたいだね」
[メイン] ヴァネロペ : 「どう思う?この案は」
[メイン] 甲 : 「分からない……でも、その方法なら神様をこの村から離せるかも……!」
[メイン] ヴァネロペ : 「…だね!」
[メイン] ヴァネロペ : (とりあえずやってみる価値はありそう)
[メイン] ヴァネロペ : 大木へは飛び移れるの?
[メイン] GM : できる
[メイン] ヴァネロペ : それじゃやろうかな
[メイン] ヴァネロペ : 「甲!あたし行ってくるよ!」
[メイン] ヴァネロペ : 「甲はあたしの帰りを待っててもらっていい?」
[メイン] 甲 : 「…………」
[メイン] 甲 : 「当、かいがい村はお客様への甲斐甲斐しいお世話を旨としておりますので……」
[メイン]
甲 :
「村人だけが安全なところにいては名が廃ります」
甲はヴァネロペの腕を掴み、
[メイン] 甲 : 有無を言わさない内に自分から跳んだ。
[メイン] ヴァネロペ : 「わあああああああ~~~!?!?」
[メイン]
ヴァネロペ :
大木へしがみつく
心臓がドクドクと大きな音を立てている
[メイン] ヴァネロペ : 「き、危険だから言ったのに」
[メイン] 甲 : 「危険だからついてきたの!」
[メイン] ヴァネロペ : 「……そう言われたら何も言えなくなるじゃん!」
[メイン] ヴァネロペ : 「わかったよ。それなら最後までついて来てね!」
[メイン] ヴァネロペ : 地図と方位磁石を確認して、南方向に移動できるものがないか探せるかな?
[メイン] GM : どうぞ
[メイン] ヴァネロペ : CCB<=80 目星 (1D100<=80) > 89 > 失敗
[メイン] 甲 : ccb<=80 はいはい (1D100<=80) > 32 > 成功
[メイン]
GM :
村を覆う洪水は、既に南に見える川と繋がっているのが見えた。
方向さえ分かれば、水の中の生き物は川へ移動できるかもしれない……
[メイン] ヴァネロペ : 雨が激しくて良く見えない
[メイン] ヴァネロペ : 「甲、わかる?」
[メイン]
甲 :
「この洪水、もう蛇落川と繋がってる……」
額に手を当て、遠くを見ている。
[メイン] ヴァネロペ : 「…!」
[メイン] ヴァネロペ : 「ありがと!それがわかればあとは誘導さえできれば…」
[メイン]
ヴァネロペ :
「お~~~い!聞こえる~~~!!!」
大声で、触手の方に語りかける
[メイン] ヴァネロペ : 「あなた、海に帰りたいんだよね?」
[メイン] ヴァネロペ : 「それは向こうの南の方角!蛇落川の先だよ!」
[メイン]
GM :
[メイン] GM : あなたが場所を告げた瞬間、先ほどまであなたが乗っていた家が動いた。
[メイン] GM : 流れに乗り移動しだしたそれは徐々に崩れていく。
[メイン] GM : 村を飲み込んでいる洪水に、突然強い水の流れが生まれたのだ。
[メイン]
ヴァネロペ :
さあっと血の気が引く
あの場に甲を残していたら…
[メイン] GM : 轟々と音を立てて、家が、家だけでなく村が丸ごと流されて行く。
[メイン] 甲 : 静かな目でそれを見送っている。
[メイン] GM : 激しい濁流に飲まれた全ては南の方向へと崩れ、斜面を滑り降り、やがて見えなくなった。
[メイン]
GM :
あれは海へ還るのだ。
誰かの待つ、海に。
[メイン]
GM :
[メイン] ヴァネロペ : 瞬間移動で大木から降りていいかな?
[メイン] GM : どうぞ
[メイン] ヴァネロペ : CCB<=65 瞬間移動 (1D100<=65) > 81 > 失敗
[メイン] ヴァネロペ : 体から青いノイズを出し、大木から一瞬で降りようとする
[メイン] ヴァネロペ : 「……ってあれ?」
[メイン] ヴァネロペ : なんだか上手くできない
[メイン] ヴァネロペ : ぐううとお腹の音が鳴る
[メイン] ヴァネロペ : 「………」
[メイン] ヴァネロペ : (そういえば、ずっと必死に逃げ回ってたから…)
[メイン] ヴァネロペ : 「甲、あたしお腹が空いてもうダメ」
[メイン] 甲 : 「ふっ……ふふふふ。締まらなすぎでしょ」
[メイン] 甲 : 「せっかく、助かったってのに……」
[メイン] GM : 何もなくなった村の中、ふと気づけば雨は止んでいた。空の端が薄っすらと明るくなり、あなたの頬を朝日が照らしている。
[メイン]
甲 :
「でも、これじゃご飯の一つも出せそうにないわね!」
いっそ、清々しそうな顔をしている。
[メイン] ヴァネロペ : 「助かって安心したからお腹が空いたんだよ~」
[メイン] ヴァネロペ : 「うう…とりあえず、降りてから考えよっと」
[メイン]
甲 :
「よいしょ」
木から飛び降りる。
[メイン]
甲 :
「手伝いは要る、ちびっこさん?」
木の上を見上げて笑いかけた。
[メイン] ヴァネロペ : 「…え?」
[メイン] ヴァネロペ : 甲の方を振り返ったとき、掴んでいた枝がポキリと折れる
[メイン] ヴァネロペ : 「…あ」
[メイン] ヴァネロペ : そのまま甲の方へ落下していく
[メイン] 甲 : 「えっ」
[メイン] 甲 : 甲としても、それは予想外の出来事だったようだった。
[メイン]
甲 :
「うっ」
腕を大きく広げ
[メイン] GM : どしゃっ!
[メイン] ヴァネロペ : 「…いた…くない?」
[メイン] ヴァネロペ : 周囲を見渡すと、甲があたしに潰されている
[メイン] ヴァネロペ : 「ひゃ!?甲!大丈夫!?」
[メイン]
甲 :
「うぐう」
目を回して潰れている。
[メイン] ヴァネロペ : 「ど、どうしよう!?」
[メイン] ヴァネロペ : キョロキョロと周りを見ても、私たちだけで他は全て流されてしまっている
[メイン] ヴァネロペ : 製作(カート)でカートを作って良い?
[メイン] GM : いいよ
[メイン] ヴァネロペ : CCB<=55 成功して! (1D100<=55) > 37 > 成功
[メイン] ヴァネロペ : その場に落ちている廃材などを利用して不格好なカートを作り上げる
[メイン] ヴァネロペ : 甲を後ろに乗せ、村の外へと走り出す
[メイン] ヴァネロペ : 来たときとは違って、ぬかるみにはまらないように走り抜ける
[メイン] ヴァネロペ : しばらく走ると、町の灯りが見えてくる
[メイン] ヴァネロペ : チラッと甲の方に目を向ける
[メイン] ヴァネロペ : スゥスゥと寝息を立てて眠っていて平気そうだ
[メイン] ヴァネロペ : 「…償ってもらうっていったけど、あれ嘘だから!」
[メイン] ヴァネロペ : 「何度も助けてもらって、迷惑かけちゃったからそれだけでもう十分」
[メイン] ヴァネロペ : 「目が覚めたら、一緒にご飯を食べたり、色々話そうね」
[メイン] ヴァネロペ : そして甲を乗せたあたしのカートは町の中へと消えていくのでした
[メイン]
GM :
[メイン]
GM :
[メイン] 甲 : 途中から、聞こえてたんだけど……
[メイン]
甲 :
寝たふりしちゃお。
だって、聞いてたことにしたら言い返しちゃいそうだし。
[メイン] 甲 : ……本当は、楽しみなのにね。
[メイン]
GM :
[メイン]
GM :
[メイン]
GM :
後日、テレビやスマートフォンを見たあなたは、とある山中の村がひとつ、丸ごと土砂崩れに呑まれ消えてしまったというニュースを目にする。
土砂はそのまま川へと流れ込み、かなり下流で村の残骸が回収されたらしい。ほとんど海に近い場所だったようだ。
[メイン]
GM :
村民たちは『奇跡的』にも屋根や木にしがみついたり近辺の山中に流れ着いて無事だったらしい。
もう少しでも雨が長く振り続いていれば、残骸と同じように激流に飲まれていただろうということで、かいがい村の奇跡としてちょっとした噂になった。
[メイン]
GM :
地形を無視するような土地の崩れ方に、画面の中の専門家が首を捻る中、脳裏にふと、あの夜の光景が蘇る。
もしかしたら彼女は、ずっと願っていた場所に辿り着くことができたのかもしれない。
[メイン]
GM :
END A :海蓋村 探索者生還
[メイン]
GM :
[メイン] GM : 宴だァ~~~!
[メイン] ヴァネロペ : ゴールだ~!!!